秋田市で空き家火災発生!

おととい秋田市内で、空き家と同一敷地内の小屋を全焼。近隣5棟にも軒先や外壁が燃えるなどの延焼被害が及びました。
空き家の問題が提唱される中、放火による火災も大きなリスクとして挙げらています。国内の、2017年の火災の原因は、「たばこ」3,712 件(9.4%)、「放 火」3,528 件(9.0%)、「放火」及び「放火の疑い」を合わせると 5,833 件(14.8%)となっています。 (30.8.7消防庁発表・報道資料より)
空き家は、人の目が届きにくいので、放火犯に狙われやすいといわれています。
今回の火災について、原因はまだはっきりしていませんが、長い間空き家となっていて漏電等の原因は考えにくいことから、放火の可能性もあるかもしれません。

空き家が火事になったら

所有している空き家が火事になった場合、消防や警察の事情聴取があります。近隣へのお詫びも必要です。保険に入っていれば、保険会社の調査や交渉も発生します。燃えた建物の解体も必要となります。これらにかかる時間や労力は、かなりの負担になります。ましてや、離れた場所に住んでいればなおさらです。
解体費もばかになりません。一般的には火災現場の解体の方が費用がかかると言われています。分別が大変などの理由です。家財も焼けてしまえばゴミとなるしかありません。
火災保険をかけていれば、保険金から解体費用を賄える場合もあります。火災リスクが高くなるため、居住物件より保険料は高くなります。

その他空き家のリスク

火災リスクの他にも、空き家のリスクはいくつかあります。
①草が生える、木が伸びる・・・衛生面・美観面で近隣からの苦情の原因になります
②ゴミなどの不法投棄・・・特に、草ぼうぼうだったり家の周りに物が放置されていると、周りから分かりにくいので心理的なハードルが下がって、ゴミが捨てられやすくなります。
③建物が傷む・・・閉め切っていると湿気がこもりってものが傷みやすくなります。また雨漏り等に気づかないと、損壊が広がります。
④不審者の侵入・たまり場に
空き家状態が長期にわたると、管理のために往復する交通費と時間、固定資産税の支払いなども、バカにならない負担です。

空き家は維持管理が必須・難しいなら方策を考えましょう

これらのリスクは、きちんと維持管理をすることで減らせますが、完全になくすことは難しいといえます。リスクを避けるには
①業者に空き家管理を依頼する・・・お金がかかるし、いずれ以下から選択する必要がある
②貸す・・・家賃が入るが、急に売りたくなっても退去に時間がかかる可能性がある
③解体する・・・固定資産税が高くなる、草が生える
④売る・・・お金が入るが、思い出がなくなって寂しい思いをする
などの方法があります。

どの方法がベストかは、ひとそれぞれです。ひとつ気をつけたいのは、HPで検索したときです。情報提供するのはほぼ商売絡みです。内容は正しいのですが、自分の会社に有利になるように情報を提供しています。不動産業者なら、所有者の方が売りたくなるように書いています。うのみにせずに、各々のケースを比較検討してみてください。最期に決めるのは所有者ご本人です。

2018.11.19