お盆に帰省されたときに親と話し合っておきたいこと

今年は新たな休日「山の日」が誕生し金曜日に当たったことから、11日からお休みに入った方も多いようです。帰省ラッシュのピークも11日となったようでした。
お盆といえば、先祖の供養のとき。多くの方が帰省されてお墓参りにいらっしゃることでしょう。

お盆が近づくと、近年のお墓参り事情とかお墓参りのマナーなどが特集されます。今年目にした中で、これ知らなかったとということが2つありました。
ひとつは、墓石にはコーティングが施されているということ。研磨してつるつるに磨いている墓石は非常に高価。現在墓石は中国産がほとんどで、石の質と安価に生産するため、でこぼこの表面に水が染み込まないようにコーティングがされているそうです。掃除のためタワシなどでごしごしこすると、表面に傷がつき石を痛めるからです。熱い墓石に水をかけるのも石を痛めるだけでなく、祖先に「冷や水をかける」という意味でもしてはいけないそうです。
もうひとつは、お墓参りの写真をソーシャルメディアに投稿するときの注意点。写真をアップすること自体は「可」だそうですが、投稿のとき周りのお墓の映像が映り込まないようにすること。確かに、先祖代々の名前や没年・年齢・近頃亡くなった人がいるなど個人情報が満載です。

お盆は祖先に思いをはせると同時に、親御さんのことも考えましょう

私は長女ですが、結婚して実家から車で2時間のところに暮らしています。
しばしば帰省しているのですが、世間話はしても、不動産の話しをしたことがありませんでした。不動産業に携わっているのにです。

親は80才を超え持病もあります。いつ何が起きても不思議のない状態です。そろそろきちんと確認をしておかなければならないと思い、先日ようやく話をしました。
兼業農家でもあり、実家の宅地建物以外に、少しばかりの田畑やかつて牛小屋だった建物とその敷地などがあります。
そのほかに、全く知らない土地が2か所も親の名義になっていると聞きました。
1つは、実質他人が使用収益している土地。もう一つは、知人が購入する際、地目が山林(農地?)だったため持分を所有する形になっている土地です。
相続が発生すると、わけがわからなくなってしまう可能性がありそうです。

不動産についてもきちんと確認しましょう

預金や有価証券などの財産も把握しておく必要があると思います。
しかし、不動産は由来がわからない、場所がわからないなど、把握しておかないと戸惑う可能性が強くなります。買ったものなのか相続したものなのか、売買契約書はあるのかなど知っておくにこしたことはありません。抵当権が設定されていることもあり得ます。
また、相続人のうちの誰に引き継いでほしいという思いもあるかもしれません。
財産を狙っているのか、とか死ぬのを待っているのか などと誤解を招く親子関係の場合は、先に関係性を修復しておいた方がよいでしょう。
あくまでも後々の備えのための話し合いであって、下心を満たすためでは困りますが。

また、お盆に帰省できない方でも、何かの折に話し合ってみませんか。