不動産を買う時にかかる費用~お金にまつわる3つのポイント

不動産の売買にかかる費用は?

売買代金の他に、下記のような費用がかかります。
住宅ローンを借りる場合、仲介なら売買代金の1割前後が費用の目安です。
住宅ローンに係る費用や火災保険料などは、個々の案件によって異なります。詳細は、担当の方におたずねください。

1.「必要なのは売買代金だけではない」~その他の費用

印紙代 売買契約書に貼る印紙代・住宅ローンを借りる場合、金銭消費貸借契約書に貼る印紙代
仲介料 400万円以上の場合 売買代金×3%+60000円と消費税8%(上限)
登記費用 所有権移転登記費用、住宅ローンを借りる場合抵当権設定登記費用
住宅ローンに係わる費用 事務手数料、保証料(金融機関によって異なります)
火災保険費用 最長10年・建物の構造によって異なります
不動産取得税 購入後にかかります。居住用の場合、軽減措置があります。

2.「返済完了までのプランが大事」~住宅ローン

自己資金で不足する場合、住宅ローンを借ります。住宅ローンの返済額は、「借入額」「金利」「返済年数」で決まります。借りられる金額と、返済できる金額は別もの。収支のバランスが大切です。
返済額は、現在の家賃が目安となるでしょう。現在の家賃で十分貯蓄ができてるなら、家賃より高めの返済額でもOK。あまり貯蓄ができていないなら、現在の家賃以内に押さえるのが無難です。
返済完了の時期も大切です。最長35年まで借りられますが、退職までに完済できるまたは退職金で完済できるのがベストです。年金で支払いを続けるのは大変です。
金利もポイント。現在金利は史上最低と言われており、将来金利が上がる可能性はあります。変動金利を利用される方は、金利が上がった場合のリスクも頭に入れておきましょう。

3.「買ったら終わりではない」~購入後にかかる費用

不動産を所有するのと賃貸する場合の大きな違いは、毎年固定資産税がかかること、火災保険の更新があること、こわれたら自分で直さなければいけないことです。
家は、建てたら・買ったら終わりとなるわけではありません。時間が経てば、器具が故障したり、屋根がさびたり外壁が傷んだりします。永久にそのまま使えるものではありません。ほおっておくと最悪の場合、雨漏りがしたり外壁から水が染み込んだりでして柱などの構造体が痛んでしまうこともあります。修理に莫大な費用がかかります。年数が経つほど、メインテナンス費用がかさみ勝ち。ローンも組めますが、住宅ローンの完済前なら支払いが重くなります。月々備えをしておくことをおすすめします。1か月1万円の積み立てをした場合、10年で120万円・20年なら240万円になります。(利息別)これぐらいは備えておきたいものです。

不動産にまつわるお金の話しの「まとめ」~ライフシミュレーションをしてみましょう

買うときには、事前に、不動産業者から総予算について説明してもらいましょう。
借入の前に、返済完了までのライフシミュレーションをしてください。教育費・特別な出費・リフォーム資金・マイカー購入なども考慮に入れ、賃貸との比較もしてみましょう。必要以上にこわがることはありませんが、無鉄砲に突き進むのは厳禁です。
銀行と契約をしたら次月から返済が始まります。せっかく家を購入したのに、生活を楽しめなくなったら本末転倒なので、納得がゆくまで考えましょう。
石橋を叩き過ぎて、気に入った不動が他の人に買われてしまった!ということを避けるために、「買おうかな」と思ったらお金のことも一緒に考えていただきたいと思います。