貸す場合・売る場合 それぞれのメリット・デメリット
転勤が決まった場合、自宅をどうするか。
貸す方がいいか、売る方がいいか、悩むところかと思います。
どちらがいいかは、ケースバイケースです。
まず、各々のメリットとデメリットには次のようなものがあります
貸す場合のメリット
・資産を持ち続けることができる
・継続的に家賃収入を得ることができる
・土地が上昇局面にある場合、資産価値を維持できる
デメリット
・設備等の修理や交換が必要、入居者交代の場合リフォームが必要になることもある
・管理費の発生
・固定資産税の支払いがある
・空き家になった場合家賃収入がなくなる
・借り入れがある場合、家賃が返済額に満たない場合、継続して持ち出しが発生
・売りたいと思っても、入居者があれば退去に時間がかかる
・確定申告が必要
売る場合のメリット
・売却代金が得られる
・資産価値が目減りしない
・維持管理の面倒がない
デメリット
・売却にかかる諸経費を除いた金額が、住宅ローンの残債額を下回る場合、自己資金の持ち出しが発生する
・資産がなくなる
・土地が上昇局面にある場合、損をする場合がある
住宅ローンを借りている場合
さらに、住宅ローンの残債務がある場合を考えます。
築浅(建築してからあまり年数が経過していない)の場合は、売ることが困難なケースが大部分です。
当初は、ローンの返済額に占める金利の部分が多く、残債務があまり減りません。自己資金が多く、借り入れ額が少なかった場合を除き、残債の額が売却価格を上回る場合が多く、自己資金で差額分を負担しなければいけないからです。
この場合、貸すという選択が一般的かと思います。
建築後20年くらい経過した場合は、残債務がぐっと減るので、売却代金と残債務の差は縮まります。
生まれ育った地で、将来は自宅に戻りたいという場合は、「貸す」可能性が高まると思います。
逆に転勤族で、ご夫婦ともに生まれ育ったところでない場合は「売る」方がいいとなるかもしれません。
いずれ、いろいろな要素を考慮する必要があります。
まず、売却の査定と家賃の査定の両者を比較する必要があります。
転勤が決まって、売るか貸すかで迷われたら、まず査定をご依頼ください。