販売困難物件事例①袋地

袋地とは、道路に接していない土地のことです。
道路に面していない土地は、原則建物の建築が認められません。
このような土地は、販売が難しいということになります。
周りの土地の所有者に買ってもらえなければ、住宅地としての利用は不可能です。

Aの土地は、道路に面していませんが、
道路に出るため周りの土地の内、もっとも損害の少ない土地を通行する権利が認められています。
これを囲繞地(いにょうち)通行権といいます。
また、もともとBの土地所有者から買ったのであれば、Bの土地の一部(例えばB´)を通行することができます。
B´をBの所有者から購入できれば(この場合幅2m以上必要)
B´と含めて道路に面するので、建築は可能になります。

この場合でも、2mの通路では自動車の乗り入れが困難なので
販売は難しい土地ではあります。
販売できたとしても、周辺の価格相場よりぐんと評価が下がります。
市や町に寄付できないか?という質問を受ける場合もありますが、まず無理でしょう。

Bの所有者に安くても買ってもらえれば、Bの所有者にとっては財産価値が上がる場合もあります。
とりあえず声をかけて記憶しておいてもらった方がいいと思われます。

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