どうやったら秋田県を活性化できるか

2013.6.13 弊社主催のセミナーの内容から

6/10に弊社主催で、取引先の不動産業者さんや銀行さんに向けたセミナーを開催した。
「地域活性化の視点と方法」という演題で
NPO法人秋田移住定住総合支援センター理事長(元商工リサーチ取締役) 荒谷紘毅氏のお話を聴いた。
私も秋田に移り住んでほぼ30年。
来たときから、秋田は元気がないという話をずっと聞いてきた。
働く場がないから若い人が出て行く、老齢化が全国一だなどなど
簡単には解決できない問題の提起ばかりという感じだった。

でも、今回の話は、かなり毛色が違った。
若いものには外の世界を見させろ。
秋田からどんどん出て行って、優秀な人にはどんどん中央で出世してもらって
お金を稼いで、人脈も作ってもらう。
定年になった頃にはかなりの貯えもできているだろうから、それをもってふるさと秋田に戻ってきてもらう。
往々にして奥さんが一緒に来てくれないので頓挫するのだか、
それなら離婚して、全財産の半分を奥さんに分けても戻って来い。
そしたら、奥さんより若い女性を紹介する。
お金があれば、歳の差なんて関係ないという女性はたくさんいる。
帰ったら、家も買うし、結婚して子どもでもできれば、人口も増えるし一石二鳥。
(この辺は、ちょっと乱暴とは言えますが)
また、帰った人たちはそれなりの知識や人脈があり、それを使って地域貢献ができる。

若い人を貼り付けるのではなく、定年後の人を活用しようという発想はかなり面白い。
若い人を定借させるために企業誘致するのはナンセンス。
いまどき、企業は人件費の安い海外に工場を作る気はない。
若い人を定着させようという「普通」の話でないところが新しい。
定年になって都会にいたら、それまで地域に馴染んでいない会社人間のご主人は
引きこもりになっていまうのがおち。
ふるさとに帰ってきたら、もうひっぱりだこ。
現に講師の荒谷氏は、ボランティアで4つの肩書きをもっているそう。ただし、すべて無報酬ということ。
持ち出しばかりと、聴衆を笑わせていた。
でも、定年後も地域で必要とされる人材であるということは、無報酬でも楽しいことだろうと思う。

元気になる方法は、いくらでもあるのだろう。
要は「発想力」
なかなか、参考になるちょっぴり刺激的なお話でした。

すみません。ほぼ1ヶ月ぶりの更新でした。