美しい街並みについて考える②

2012.6.11 日本人の気質と街並みについて

会社の4階の窓から、住宅地を見下ろして考えた。
日本人は、なぜこんな無計画な街並みでも平気なのか。

日本には、昔から八百万(やおよろず)の神様がいた。
外国から入ってきたものを、排斥するよりは、すんなり受け入れてきた。
仏教しかり、ポルトガル文化、蘭学、明治の西洋化などなど、
いってみれば、「何でもこい!」という民族なのかもしれない。
純粋な「和」というのは、実はない気がする。
つまりは、「雑多」が板についているのではないか。

考えているうちに、みんな同じ切妻屋根でブラウン系の外壁で、赤系の屋根
そんな住宅がずらっと並んでいるのは美しいけど
ひとつくらい「変な」建物を置いてみたい、そんな衝動に駆られそうだ。
「一糸乱れぬ」というのは、自分としては落ち着きが悪いというか、違和感があるような。
退屈にもなりそうだ。
自分がへそ曲がりだからなのか・・・

雑多でも平気だから、行政が主導して統一した街区を作っても、
すぐ乱れてしまいそうな気もする。
ちょっと雑多だけれど統一感もある、そんな街の方が親しみが持てるかもしれない。

ついでに、日本人について考えた。
好奇心旺盛で、真似したがりで、飽きっぽく忘れやすくて
良いことも悪いことも、風化させてしまいやすい。
とても凝り性で、損得と関係なしにがんばる。
「ものづくり大国にっぽん」は、そんな日本人の気質と無縁ではない。
日本人はお調子者で、すぐ自信を無くするけど、
逆に持ち上げてもらったら、ほいほい頑張ると思う。
「がんばれ日本」でなく、「ずごいぞ日本」みたいなキャンペーンを張ったらいいのに。
自分達はこんなにすごいんだと再認識すべきときだと思う。
実際、そんなに捨てたものではないと思うし。

ところで、ギリシャもキリスト教の国だけど、
あまりにも人間的で欲が強く親しみがもてるギリシャ神話の神様達は、今
世界中をさわがせているギリシャの人々にとってどんな存在なのでしょうか。

わが家のアート④
今、わが家にあるものは、耳が欠けて少し哀れな状態ですが。